今もっとも勢いのあるエロやかアーティスト、星野源。音楽活動だけじゃなく、コウノドリにも出演したりと今大活躍中の星野さんが去年の年末に発売した「YELLOW DANCER」が素晴らしいアルバムだった。
本日1月28日は星野さん35歳の誕生日ということで、曲それぞれの感想など書いてみようと思います。
オリコン週間アルバムランキング初登場1位を取ったり、去年発売の男性ソロ・アルバム最高初週売り上げを記録したりと、CDが売れないと言われているこの時代に初週でなんと売り上げ10万枚越え。現在音楽CDアルバム大賞にも候補としてノミネートされているこのアルバムなんですが…
めちゃくちゃ踊れて
めちゃくちゃエロいい!
なんだこれは!?これがJ-POPなのか!?お、踊りたい…あ、脚が勝手にステップを…!と思わず腰を振りながらステップ踏んでノリノリで踊りだしてしまう曲があったかと思えば、今度は官能小説を朗読されているかのような、静かで美しくもエロティックな光景が思い浮かぶ繊細な曲の数々。踊ったり正座して聞き入ってしまったりと、とにかくじっとして聞いていられないアルバムだった。
1.時よ
アッパーチューンな曲「時よ」から始まる。現在ユーキャンのCMにも使われているこの「時よ」というタイトルには「東京」という意味が込められている。「東京」というタイトルがつく歌は、暗かったり切ない歌が多いからとあえて明るいテンポでと作られた。MVの振付がかなり癖のあるものだったから「もしかして…」と思って調べてみるとやっぱりPerfumeでお馴染みMIKIKO先生の振り付けだったー!個性ですぎィ!一緒に踊ってる女性の100点の太ももも素晴らしいッ!
2.Week End
2曲目は現在めざましテレビのテーマソングにも使われてるWeek End。曲調は爽やかで「目が覚めたら君をつれて未来を今踊る」など朝の目覚めにぴったりな曲…と思いきや、実は「週末の街角 朝まで身体を交わそう」なんて歌詞があったりしてこっそりとエロい!ちなみに本人曰く「ーーーーしてぇえ!」ソングだそう。こんなにオープンなのに女性人気高いってなんなんだろうね。星野源ファンはみんなドスケベなのかな?♡最後の「la la la〜」のスキャット部分も気持ちいい。晴れた週末の休日の朝に聞きたい曲ナンバーワン。
3.SUN
3曲目はドラマ『心がポキッとね』の主題歌だったSUN。とにかく明るい曲を作りたいということで作られた1曲。この曲から星野源知ったー!って人も多いんじゃないかな。それまでは割と「暗い曲を歌う」という印象があった星野源のイメージを一新する曲でした。踊る星野源!この曲、実はバナナマンのバナナムーンGOLDというラジオで日村さんに作ったバースデーソングの要素が小ネタように盛り込まれた、バナナマンファンなら思わずニヤニヤとスケベ顔になってしまうような曲。SUNというタイトルも日村さんの「日」というところから発想を得たタイトル!どんだけバナナマン好きなのさー源さん。ダンサーの女の子達も日村さんみたいな公然猥褻カットだし(笑)日村近寄るな〜♪からこんなステキソングが生まれるとは。才能の塊。
4.ミスユー
4曲目はぐっと落ち着いた雰囲気のミスユー。冒頭3曲の熱量やほとばしるエネルギーを、上手くクールダウンするこの1曲。始めに勢いのある曲持ってきちゃうと中盤ダレたりするんですが、この曲があるおかげでダレることなく5曲目「soul」6曲目までの「口づけ」と流れるように聞き入りました。5.soul
Week EndやSUNもそうだけど、今までほとんど日本語のタイトル曲(もしくはカタカナ表記)だったのにこのアルバムから英語表記のタイトルが多い印象。私はこっちのキメキメにかっこつけた星野源も好きだけど、初期のあの素朴な感じが好きなファンもいるだろうなぁ。6.口づけ
タイトルからしてセクシー!キスって色んな言い方があるけど「ちゅう」だと子供っぽすぎるし「接吻」は堅苦しいイメージ。「口づけ」って響きの程よいエロス加減がもうたまらんね…今までのイメージって「不器用で素朴な塩顔男子!」みたいな印象だったんだけど、このアルバムは「大人星野源」のエロスがビンビンに感じられるアルバム。「繰り返す一度しかない 夜と朝の口づけを」って…禁断の愛か!?この2人は朝と夜にしか会えない関係なのかな。「揺れる赤い花が枯れなければいいのに」ってフレーズは大好きな美女と野獣を思い出す。
7.地獄でなぜ悪い
4〜6曲目の心地いいメロディにうとうとしていたら、7曲目「地獄でなぜ悪い」で「おいコラ!癒されるな!踊れ!!!」と叩き起こされます。緩急っ!ここのドS具合にびっくりした。笑
園子温監督映画『地獄でなぜ悪い』の主題歌だったこの曲は、変わったPVでも紹介していたんですが、星野源ワールド全開なPV!ok723.hatenablog.com
8.Nerd Strut (Instrumental)
地獄でなぜ悪いで大暴れした後、突如始まる8曲目のインスト曲Nerd Strut。インストといえばかつて活動していたSAKEROCKを彷彿とさせる。SAKEROCKへの決別と感謝の気持ちを込めた1曲のように聞こえた。マリンバの音が心地よくて、ついつい料理始めちゃいそうになっちゃう、そんな曲でした。9.桜の森
9曲目は7枚目シングルの桜の森。イントロからして美しい…そしてエロい…この絶妙な優しさ…歌詞も「あそこの森の満開の下は」「君もその他も胸を開け脚を開け踊るならば」「僕はそれをただ見つめてる」などなど気持ちいいメロディに似合わない怪しいワードが…。本人曰く『僕はただ見ている』という歌詞は上に乗ってくれている時の女の子を見ているみたいなイメージだそうです。フルスロットル!!!管楽器の音色やクラップ音など、とことん気持ちいいメロディに甘い歌声が乗せられて思わず耳が妊娠しそうな1曲でした。
10.Crazy Crazy
こちらも両A面だった7枚目シングルから。病気から復帰後に作ったという影響もあってか、歌詞は少し死生観色が強いけど、メロディがとにかく明るい星野!11.Snow Men
二階堂ふみとのW主演映画「Snow Beauty」の主題歌。ふぉぉ…この曲が一番好きかもしれない…これはエロい…エロすぎるぞ、スーパースケベタイム!星野さんの曲には「暗くて辛い事を明るいメロディに乗せて歌う」みたいなのがあったりするんですがこれは「エロいことをいかに美しく歌えるか」みたいな事にチャレンジしたらしい。バカだなぁー(笑)
星野さん曰く『君の中を泳ぎながら』『山上を越えた』は女の子の上を泳いで、ふたつの山上を目指すイメージ。で、『胸に降り積もる光』っていうのはそのふたつの山上にしゃ…ってそ、そんな曲なの!?そんな事言っちゃって大丈夫なの!?バカなの!?ってくらい曲調から受けるイメージと曲に込められたテーマみたいなのがまったく違う印象の曲でした。笑
12.Down Town
これもWeek Endのような聞くと街へ飛び出したくなるような、明るい気分になる曲。13.夜
ここまで新しいスタイルの星野源という曲が続き、この曲は初期の「ばかのうた」や「エピソード」を思い出させてくれるようなそんな1曲。14.Friend Ship
ラストはピアノ伴奏から始まるFriend Ship。Snow MenからFriend Shipの流れは、雪が溶けて寒かった冬が終わり、やがて出会いと別れの季節、春がやってくる…そんな光景を想像させる曲順でした。エロやかでとにかく耳が気持ちよくて、恥ずかしがり屋の日本人でもついつい踊りだしてしまうようなそんなダンスミュージックがあったり、一日を振り返る時に落ち着いて聞きたいと思える曲があったりと、とにかく表情豊かなこのアルバム。
今までは生活の一部を切り取ったような優しい印象の曲を歌っていた星野源さんですが、このアルバムで大きくイメージが変わったなぁ。
10万枚売れたという理由が素直に納得できる。売れない時代だって言われてても、作り手が死ぬ思いで生み出した本当にいい作品は若い人にもしっかりと伝わって、みんなちゃんと買うんだなって実感できた1枚でした。
これまでの星野源の集大成のような踊れて歌えて、そしてエロい。本当に素晴らしいアルバムでした。間違いなく2015年の名盤。うわああライブ楽しみだーーー!!!
星野源さん!改めて35歳誕生日おめでとう!これからも長く辛い人生の一瞬を華やかに彩るような優しい曲を、そして少年のような無邪気で素直なエロさを持った星野さんでいて下さい。
ナイススティック!!!